光回線における転用とは？事業者変更との違いや転用時の注意点を解説！

• 転用って何？
• 転用のメリットとデメリットを知りたい！
• おすすめの転用先を教えて！

現在フレッツ光を利用している人は転用をすることができ、転用すれば月額料金が安くなったり請求先を1つに集約できたりとメリットがたくさんあります。

転用を知らずにフレッツ光を利用している人は、費用面から見て損をしている可能性が高いです。

今回は転用とは何か、転用と事業者変更の違い、おすすめの転用先について解説します。

この記事を読めば、光回線にかかる毎月の費用を2,000〜3,000円以上減らすことが可能です。

転用とはフレッツ光から光コラボ事業者に乗り換えること

転用とは、フレッツ光から光コラボ事業者に乗り換えることを言います。

転用は、「光コラボ」の提供が開始した2015年2月1日からおこなえるようになりました。

転用をすると契約先はフレッツ光ではなく、光コラボ事業者となります。

フレッツ光を契約する場合、フレッツ光とプロバイダ事業者の2社と契約しなければ光回線が利用できませんでした。

2015年に光コラボの提供が開始してからは、光コラボ事業者（プロバイダ）と契約するだけで光回線が利用できるようになります。

光コラボ事業者に転用をしても、フレッツ光の時に利用していた「お客様ID」や「電話番号」は引き継ぎ可能です。

ただし、転用と同時に引っ越しをする場合は、電話番号が変更になるケースもあります。

転用と事業者変更の違いは乗り換え元にある

光回線について調べていくと、転用と間違えやすい「事業者変更」という制度があります。

転用と事業者変更の違いは、以下の通りです。

転用はフレッツ光から光コラボ事業者に乗り換える手続きのことで、事業者変更は光コラボ事業者から別の光コラボ事業者に乗り換える手続きのことを言います。

転用と事業者変更は、手続きの方法が異なるので間違えることがないように注意しましょう。

転用による5つのメリット

転用によるメリットは、以下の通りです。

• 月額料金の支払いが安くなる
• スマホとのセット割が適用できる
• 光コラボ事業者独自の特典が受けられる
• 工事不要で乗り換えが可能
• 請求書や支払い先が集約される

月額料金の支払いが安くなる

フレッツ光の契約では光回線のみしか提供されないため、別途プロバイダと契約が必要です。

しかし、光コラボ事業者はプロバイダが光回線をセットで提供するため、1社と契約するだけで光回線が利用できます。

費用についても、フレッツ光を契約するよりも光コラボ事業者と契約した方が安いです。

光回線の利用にかかる費用は、以下の通りです。

フレッツ光の月額料金は高いですが、それにプラスにしてプロバイダ料金も1,000〜2,000円程度かかるので、光コラボ事業者よりも月額料金が2,000〜3,000円高くなってしまいます。

フレッツ光から光コラボ事業者に転用することで、2,000〜3,000円の費用を節約することが可能です。

スマホとのセット割が適用できる

光コラボ事業者独自のサービスとして、スマホとのセット割引を提供している光回線があります。

これは、特定の光回線で対象のスマホ・プランに加入していた場合、毎月の携帯料金が割引されるサービスのことです。

主要な光回線でスマホとのセット割による割引額は、以下のようになっています。

毎月最大1,100円が割引されるので、年間にすると一人当たり最大13,200円の費用を節約できます。

光回線の月額料金が4,000〜5,000円程度なので、年に2〜3回分無料で光回線を利用できるようなものです。

スマホとのセット割は光回線を選ぶ上で料金や通信速度に次いで重要なため、自分のスマホに適した光回線を選びましょう。

光コラボ事業者独自の特典が受けられる

光コラボ事業者には、フレッツ光にはない独自の特典・サービスがあります。

例えば、SoftBank光では「選べるキャンペーン特典」として現金キャッシュバックやNintendo Switchの割引販売をおこなっています。

同じく光コラボ事業者のビッグローブ光では、条件なしで4万円の高額キャッシュバックを実施中です。

このような光コラボ事業者独自の特典・サービスは事業者によって異なりますが、すべての光コラボ事業者で実施されています。

中には条件を満たせば、10万円以上のキャッシュバックがもらえる事業者も存在します。

この特典を受け取ることができるのは、転用をする大きなメリットと言えるでしょう。

工事不要で乗り換えが可能

通常光回線の乗り換えでは、新規で回線を室内に引き込む工事をして光回線を使えるようにするのが一般的です。

しかし、転用の場合は使用する回線がどちらもNTT回線なので、新規工事が不要となります。

工事不要で乗り換えができるということは、以下のメリットがあります。

• 工事費用が発生しない
• 工事日の日程調整が不要
• 工事の立ち会いが不要

光回線の工事費用は、4万円以上かかる事業者も多いです。

転用では工事が不要なので、費用や時間をかけずに月額料金を安くすることができます。

請求書や支払い先が集約される

フレッツ光で光回線を利用すると、光回線を提供するフレッツ光とインターネットに接続するサービスを提供するプロバイダの2社と契約する必要があります。

そのため、契約書や請求書、請求先などが複数となってしまい管理が困難です。

しかし、フレッツ光から光コラボ事業者に転用すれば、光コラボ事業者（プロバイダ）と契約するだけで光回線が利用できるので管理の手間がかかりません。

家計の見直しをするときも、光回線にどれだけ費用がかかっているのか簡単に把握できます。

転用による4つのデメリット

転用によるデメリットは、以下の通りです。

• 通信速度は大きく変わらない
• プロバイダによっては解約違約金が発生する
• フレッツ光の工事費の残債を支払うケースがある
• フレッツ光のポイントがなくなる

通信速度は大きく変わらない

フレッツ光も光コラボ事業者も使用する回線はどちらもNTT回線なので、通信品質はほとんど変わりません。

実際にフレッツ光と光コラボ事業者の通信速度を比較すると、以下のようになります。

光コラボに乗り換えた場合、通信速度はフレッツ光と変わりませんが月額料金は安くなることが多いです。

通信速度を速くしたい場合は、下記の記事が参考になります。

プロバイダによっては解約違約金が発生する

フレッツ光を契約している人はプロバイダを単体で契約しており、プロバイダを解約する際は解約違約金が発生するケースがあります。

プロバイダのみの場合、数百円〜3,000円程度の解約違約金が必要です。

しかし、すべてのプロバイダで解約違約金が発生するとは限りません。

解約違約金が発生しないプロバイダも存在します。

契約中のプロバイダにどのくらいの解約違約金が発生するか確認してみましょう。

フレッツ光の工事費の残債を支払うケースがある

フレッツ光で開通工事をして現在も工事費の残債をフレッツ光で支払っている人は、転用先で工事費残債の支払いが継続します。

転用をおこなっても、フレッツ光で発生した工事費の残債が消えることはありませんので注意してください。

既に工事費を支払い済みの人は、転用後に工事費の支払いが発生することはありません。

フレッツ光のポイントが失効する

フレッツ光を契約していた人が転用すると、フレッツ光の解約日にポイントが失効してしまいます。

そのため、フレッツ光メンバーズクラブのポイントが残っている場合は、ポイントが失効する解約日の前日までにポイントを使い切りましょう。

フレッツ光メンバーズポイントは食品からカタログギフト、ネットサービス、インターネット料金の支払いに利用できます。

ポイントの有効期限に達していなくても、転用をすればポイントは失効してしまうので注意が必要です。

現在保有しているフレッツ光メンバーズポイントはこちらから確認できます。

転用承諾番号の発行から転用手続きまでの流れ

転用手続きの流れは、以下の通りです。

1. 転用承諾番号を発行する
2. 転用先の光コラボに転用で申し込みをする
3. お客様IDや工事日程が記載された書類を受け取る
4. モデムとWi-Fiルーターの接続をする
5. プロバイダを解約する
6. レンタル機器を返却する

1 – 転用承諾番号を発行する

NTTフレッツ光から転用承諾番号を発行します。

転用承諾番号がなければ、転用することができません。

NTTフレッツ光への連絡手段は、以下の2通りあります。

• Web
• 電話

転用承諾番号の発行について、詳しくは下記の記事を参考にしてください。

>> 転用承諾番号の発行方法は？フレッツ光からの乗り換えに必要なものや注意点を解説

2 – 転用先の光コラボに転用で申し込みをする

転用承諾番号が発行されたら、乗り換えたい光回線（光コラボ事業者）に転用で申し込みをします。

例えば、GMOとくとくBB光で申し込みすると以下の画面になり「フレッツ光」を選択すると転用での申し込みが可能です。

転用の申し込みでは、下記のように転用承諾番号の入力が求められます。

転用承諾番号の入力が求められていない場合は、通常の申し込みになってしまっているので転用での申し込みに変更してください。

通常での申し込みと転用での申し込みの違いは、受けられるキャッシュバックやキャンペーンが異なります。

3 – お客様IDや工事日程が記載された書類を受け取る

転用での申し込みが完了したら、お客様IDや工事日程の情報が記載された書類が送付されます。

書類が届かない場合は、メールで工事日等の情報が届く事業者もあるので申し込み時に登録したメールアドレスを確認してみましょう。

受け取った書類は今後の手続きで使用する可能性があるので、大切に保管してください。

4 – モデムとWi-Fiルーターの接続をする

開通工事日までに、モデムとWi-Fiルーターが送られてきます。

光コンセント ➡︎ モデム ➡︎ Wi-Fiルーターの順で接続して工事日になるまで待機してください。

モデムとWi-Fiルーターの接続方法について、下記の記事で詳しく解説しています。

>> モデムとルーターの初期設定と接続方法を解説！

Wi-Fiルーターをレンタルしていない場合はルーターが送られてくることはありません。

モデムとWi-Fiルーターは別々に送付されます。開通工事日までには、どちらも届きますので安心してください。

5 – プロバイダを解約する

開通工事が終了し、新しい光回線に乗り換えが完了したらプロバイダを解約します。

フレッツ光とは別でプロバイダを契約しているため、転用の申し込み後に必ずプロバイダを解約してください。

プロバイダを解約しなければ、プロバイダと光コラボ事業者からの二重請求となってしまいます。

プロバイダは解約する必要がありますが、フレッツ光回線を解約する必要はありません。

6 – Wi-Fiルーターを返却する

プロバイダでWi-Fiルーターをレンタルしていた場合は、期限内に返却してください。

レンタル品を期限内に返却できないと、未返却として扱われ料金を請求されてしまう可能性もあります。

レンタルしているWi-Fiルーターなどの返却期限が分からない時は、契約しているプロバイダに問い合わせてください。

フレッツ光から光コラボ事業者へ転用する時の2つの注意点

転用での注意点は、以下の通りです。

• 契約事務手数料が3,300円かかる
• 回線工事が必要なケースもある

契約事務手数料が3,300円かかる

通常の乗り換えでも転用でも光回線を契約するときは、契約事務手数料として3,300円が必要です。

事業者によっては、契約事務手数料が1,000円以下のところもあります。

しかし、ほとんどの大手の事業者では契約事務手数料を3,300円としているところが多いです。

回線工事が必要なケースもある

転用と同時に引っ越しや転勤で別の場所で光回線を利用する場合は新たに回線工事が必要となります。

引っ越し先でおこなう開通工事は、工事費無料のキャンペーンが適用されないことが多いです。

回線工事の費用は2〜4万円程度となることが多いので、それなりの費用がかかることを認識しておきましょう。

フレッツ光からの転用に最適な切り替えのタイミング

転用に最適なタイミングは、以下のいずれかに当てはまるときです。

• 料金を見直したいとき
• プロバイダの更新期間

料金を見直したいとき

転用をすると、光回線にかかる費用が安くなることが多いです。

フレッツ光ではプロバイダ料金を含めると、7,000円を超えてくることが多いですが転用することで1,000〜2,000円程度の節約ができます。

光回線を転用しても、工事不要で乗り換えできるので工事費用はかかりません。

家計の見直しをしたい人や貯金をしたい人は、フレッツ光から光コラボ事業者に転用するのがおすすめです。

プロバイダの更新期間

プロバイダには更新期間というものがあり、更新期間内で解約することによって解約違約金無料で乗り換えることが可能です。

Y!mobile（プロバイダ）は更新期間以外の時に解約すると、5,250円と高額な請求がされてしまいます。

解約違約金が発生するパターンとして、更新期間以外での解約以外にも1年目までは解約違約金が発生するが、それ以降は解約違約金が発生しないプロバイダも存在します。

自分の契約しているプロバイダの解約にかかる費用は、それぞれの公式サイトから確認してください。

転用先としておすすめの光回線事業者3選

転用先としておすすめの光回線事業者は、以下の通りです。

• SoftBank光
• GMOとくとくBB光
• ドコモ光

上記の光回線事業者は、すべて他社違約金還元のキャンペーンをおこなっています。

プロバイダの解約時に違約金が発生してしまっても、上記3社いずれかの光回線に乗り換えることで違約金を実質無料にすることが可能です。

SoftBank光

他社違約金還元がおこなわれているSoftBank光では、プロバイダを解約した時の解約違約金を負担してくれます。

解約違約金は10万円まで負担されるので解約違約金が10万円以上にならなければ、費用を自己負担する必要がありません。

その他のキャンペーンとして、選べるキャンペーン特典というものがあります。

最大37,000円の現金キャッシュバックもしくはNintendo Switchの割引販売を受けることが可能です。（新規申し込み限定）

Nintendo Switchを特典としている光回線事業者は非常に少なく、大手の事業者でおこなっているのはSoftBank光くらいです。

SoftBankのスマホで対象のプランを利用している人が、SoftBank光を利用しているとおうち割光セットが適用できます。

おうち割光セットが適用できると、スマホ1台につき毎月の携帯料金が最大1,100円割引されます。

家族のSoftBankスマホもキャンペーン対象になるので、SoftBankスマホを利用している家族が多いほどお得に利用できる光回線です。

GMOとくとくBB光

他社違約金キャンペーンがおこなわれているGMOとくとくBB光では、プロバイダを解約した時の解約違約金を負担してくれます。

解約違約金は最大6万円まで負担されるので解約違約金が6万円以上にならなければ、費用を自己負担する必要がありません。

また、他社と比較しても月額料金が300〜400円以上安いです。

若い人や1人暮らしをしていてなるべく安い費用で光回線を利用したい人にはおすすめの光回線といえます。

GMOとくとくBB光を利用中の人の満足度は約95%と非常に高く、契約後の不満な声も少ないです。

月額料金の安さやサポート対応が良いことから、2023年におこなわれた株式会社イードが主催する「光コラボアワード」で5冠を達成しました。

光コラボ事業者の中で最もお客様からの声が良いので、どの光回線が良いか迷っている人や初めて光回線を申し込む人におすすめの光回線です。

ドコモ光

他社違約金還元がおこなわれているドコモ光では、プロバイダを解約した時の解約違約金を負担してくれます。

解約違約金は15,000円まで負担されるので解約違約金が15,000円以上にならなければ、費用を自己負担する必要がありません。

ドコモ光をGMOとくとくBB経由で申し込むと、Wi-Fiルーターのレンタル料は無料です。

4月1日以降は高性能なWi-Fiルーターも登場しているので、自分でWi-Fiルーターを準備する必要はありません。

さらに、自分がドコモのスマホで対象のプランを利用していると、ドコモ光に加入すれば毎月の携帯料金が最大1,100円割引されます。

家族の人でもスマホとのセット割引が適用できるので、ドコモのスマホを利用している人におすすめの光回線です。

転用と転用承諾番号に関するよくあるご質問

光回線における転用まとめ

今回は転用について詳しく解説しました。

転用をすれば、月額料金を安くすることができたり、請求先が集約されたりなどメリットが多いです。

現在フレッツ光を契約している人は、フレッツ光を契約するメリットはあまりありませんので、光コラボ事業者に転用することをおすすめします。

転用先として他社違約金を負担してくれる、以下の3社がおすすめです。

• SoftBank光
• GMOとくとくBB光
• ドコモ光

上記の3社以外におすすめの転用先が知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。